本日もご訪問頂きありがとうございます(`・ω・´)
今日は空いた時間を利用して竹細工の一輪挿しを作りました。
年末にはお世話になっているお客様にお渡ししているのですが、意外に評判よく楽しみにして下さっています。
コツが分かれば簡単に出来るので是非やってみては如何でしょうか?
また作り方を記事に書いてみようと思います。
さて今回は、鋏のお手入れの紹介です。
色々な方法がありますが、今回は僕の方法を中心に書かせて頂こうと思います。
刃の研ぎは別の記事で書こうと思いますのでそちらも楽しみにして頂けたらと思います。
それでは早速やっていきましょう。
鋏の手入れ道具
1.ヤニ取りクリーナー、樹木を切ると必ずヤニがつきます。切れ味が落ちる、刃が咬むなどの原因はこのヤニが付着し起きると思います。いくら刃を研いでもヤニが付着すると切れ味はかなり落ちますので、このヤニ取りクリーナーが必需品です。
液体なんですが、こびり付いたヤニに噴きかけるとヤニが浮き上がりタオルで拭き取るときれいに落ちます。
僕は仕事中でもヤニが付着して切れなくなったら使うようにしています。
2.タオル、これは汚れを拭き取るタオルです。使わなくなった雑巾などで大丈夫ですが刃物を拭くので生地が薄いと手を誤って切ってしまう事もあるので生地の分厚い物をオススメします。
3.サビ取り消しゴム、これが中々重宝します。刃物なので雨の日に使用したり、水滴が付いたりするとサビてしまいます。これはどんな高級な鋏でも一緒です。
そんな時に活躍するのがサビ取り消しゴムです。
見た目は文房具である一般的な消しゴムと変わりません。使い方も錆びてる部分を擦るだけです。それで錆がポロポロと落ちていきます。
値段も手頃ですのでとてもオススメです。
4.椿油、よくある刃物油ですが僕は臭いも少ない椿油を使っています。トリマーなどの機械類にはKURE556を使うのですがやはり手で使用する刃物は椿油が格段に良いです。滑らかさが違います。
最近では椿油の値段が上がったのか、純度100%の椿油ではなく純度の低い類似品をよく見かけるようになりました。
それでも探せば、100%の物を置いているホームセンターも有りますので探してみて下さい。
5.ライター、これは鋏の水分を炙って飛ばすために使います。水分を飛ばすことで鋏が錆びるのを抑えます。
お手入れの方法、手順
僕が行っているお手入れ方法と手順をご紹介します。
基本的にどの鋏も一緒です。
まずヤニや渋で汚れた鋏にヤニ取りクリーナーをかけていきます。この時にヤニなどの汚れがひどい場所にはしっかりかけてください。
かけたら、汚れが浮いてくるまで、10分ほど待ちます。
10分ほど待って汚れが浮いてきたらタオルで汚れを拭き取ってください。
一度で落ちないヤニや渋はもう一度同じ作業を繰り返してください。
この時にくれぐれも気を付けて頂きたいのは、刃の部分を触らない事です。僕も経験があるのですが、タオルの上からでもかなり深く手が切れてしまいます。
ですので必ず刃の部分は触らないようにしましょう。
鋏の汚れが落ちたら、次は鋏に出来てしまったサビを落としていきます。
先程、紹介したサビ取り消しゴムを使うのですが、ここで是非オススメの使い方ですが、少量の水を蛇口から鋏に流しながら消しゴムで擦ってください。
水をかけなくても落ちるのですが、水をかけることにより、消しゴムの消費が少なくて済みます。それと、ヤニ取りクリーナーでは落ち切らなかった汚れが水をかけながら擦ることにより落ちるようになります。
錆びと細かい汚れを落としたら、水分をタオルで拭いて取ります。金物や刃物は水分が点滴です。錆びの原因になるので、丁寧に拭き取ります。この時にも刃には触れないように気を付けましょう。
タオルで水分を拭き取ったら、目に見えない水分や拭きとりきれなかった水分をライターで炙って蒸発させます。
この時に炙りすぎないように気を付けてください。炙りすぎると焼きが入り刃の切れ味が落ちます。さっと炙るだけで大丈夫です。鋏が黒くなるくらい炙ると炙りすぎです。
炙り終えたら、最後に椿油をさしていきます。刃の部分はもちろん、剪定鋏でしたらばバネの部分や金具の部分にしっかりさしてください。この部分が油切れになるとギーギーといった音が出るようになります。丁寧にたっぷりとさしましょう。
刈り込み鋏も同じです。丁寧にたっぷりとさしましょう。
さし終えたら余分な油を拭き取って終わりです。ティッシュでも良いですが僕は分厚くて使いやすいキッチンペーパーを使っています。
以上でお手入れ終了です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
僕たち庭師の大切な大切な鋏のお手入れ方法について書かせていただきました。
どんな鋏でも大切にする事で愛着がわき、いつまでも綺麗な状態が続きます。
僕は、庭師は道具の手入れを見ればその職人の実力が分かると思っています。
素晴らしい職人は、道具の手入れも素晴らしいです。
皆さんも是非お手入れを楽しんで下さい。
さて次回は、年末年始に縁起の良い植物について書いてみようと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました(^^♪
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