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さて今日は前回に続き、「桜」について書いていきたいと思います。
前回は桜の歴史や、品種の多さなどについて書いていきました。
日本の桜の約80%がソメイヨシノだという事にもビックリしませんでしたか?
逆に言えばソメイヨシノ以外の品種の桜を見つけるとラッキーというほどほとんどがソメイヨシノだという事です(笑)
ですが、自宅に庭木として植える桜には、個人的にソメイヨシノはオススメしません。
やはりお庭の環境にもよると思います。
例えば、海の近くにお庭があり、潮風にさらされる。。。
あまり巨木になる桜は、庭に植えられない。。。
など色々な状況が有ると思いますので、沢山の選択肢の中から選択することをオススメします。
ということで今回は、その選択肢を増やす意味でも前回紹介した「8つの群」について書いていきたいと思います。
それぞれの生態や特徴などを知っていただき、間違いない桜選びに役立てて頂ければと思います(^^♪
それでは早速やっていきましょう(^_-)-☆
8つの群~生態や特徴~
自然交配や咲き方によって名付いた桜
日本で一番馴染みの深いソメイヨシノは、江戸末期~明治初期頃から栽培されているサクラの園芸品種です。
江戸時代に染井村の造園師や植木職人がオオシマサクラとエドヒガンを交配させてできたと言われており、日本でも有名な品種の1つになりました。
現在、日本で栽培されているソメイヨシノの全ては、挿し木や接ぎ木などでの繁殖によって増やされたため、気温の違う地域でも一斉に開花すること、葉が出る前に5枚の花びらが咲くことが特徴とされています。
日本人が好む桜にヤエザクラがあります。
ヤエザクラとは、八重咲きになる桜の総称です。
人里に咲くことが多いため、「サトザクラ(里桜)」とも呼ばれます。
有名な園芸品種には、「カンザン」「フゲンゾウ」「ヤエベニシダレ」などがあります。
シナミザクラ群
シナミザクラ(支那実桜)は、中国原産の品種です。
実が食用にされ、酸味が強いことから別名「カラミザクラ(唐実桜)」とも呼ばれています。
開花が早い事も特徴的で3月の上旬から咲きはじめ、雄しべが長く、2cmほどの小さな花びらが特徴です。
花はヤエザクラなどより控えめで、優しい花です。
色は薄ピンクで、ソメイヨシノが好みの方は気にいる方が多いかもしれません。
エドヒガンザクラ群
日本でも認知されているエドヒガンは、春の彼岸の頃に花を咲かせる桜です。
古くからヒガンザクラなどと言われ、認知されています。
日本から朝鮮半島へと伝わって、現在では本州・四国・九州、朝鮮半島に広く分布しています。
性質が強く、品種の中でも樹齢が長いのが特徴です。
人工や自然交配によって、長寿な性質を受け継いだ園芸品種が日本各地で古木・巨木となって人を集めています。
桜の中でも、もっとも大きくなると言って良いほど大きくなります。
それがこの品種の魅力でもあります。
シダレザクラ群
シダレザクラは、枝が柔らかいため、自身の重みで枝垂れる桜の総称です。
糸を垂らしたような花姿をすることから、別名イトザクラとも呼ばれます。
エドヒガンの変種が多く、様々な品種があります。
ソメイヨシノよりも1週間ほど早く、ピンクや赤、白の花を枝にたくさん付けます。
中でも、エドヒガンの変種が多いことから、エドヒガンザクラ群に分類され、「ヤエベニシダレ」「ベニシダレ」などの園芸品種が有名です。
日本三大桜の一つにされている、福島県の「三春滝桜」はベニシダレ桜で、樹齢1000年を超えている立派な老木となっています。
ヒカンザクラ群
ヒカンザクラは、中国南部や台湾などの東南アジア、日本に生息する種類の桜です。
日本で一番早く沖縄県で開花するサクラとしても知られています。
日本国内では、沖縄で野生化しているため、沖縄県での桜は主にヒカンザクラを指します。
沖縄では1〜2月頃に開花し、関東では2〜3月頃に見頃を迎えます。
寒さに弱く、寒冷地ではあまり育たない代わりに耐暑性があり、カンパニュラのような下向きの花を咲かせるのが特徴です。
寒い時期に花びらが緋色に染まることから、「緋寒桜(ヒカンザクラ)」と名付けられましたが、「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と名前を間違えやすいため、カンヒザクラと呼ばれることもあるようです。
チョウジザクラ群
この品種は日本ではあまり認知されていないのではないでしょうか。
チョウジザクラは、宮城県の太平洋側や長野県南部、静岡県北部にかけて分布します。
3月下旬から4月下旬にかけて小さく大人しい花をまばらに咲かせる桜です。
観賞用には向かないといわれ、栽培されることはほとんどありません。
そんな中でも、変種や園芸種は観賞用に向いていて、「ミヤマチョウジザクラ」「オクチョウジザクラ」などが有名です。
この桜たちは普段生活してる上で、会うことが非常に少ない桜だと思います。
マメザクラ群
日本で密かに人気なのがマメザクラ群です。
マメザクラは、本州中部の太平洋岸の地域に分布する品種です。
別名「富士桜」や「箱根桜」とも呼ばれるように、富士山麓など山野近辺でよく見られます。
マメザクラは変異しやすい性質があり、北陸から中国地方の日本海沿岸に分布するキンキマメザクラやフユザクラ、チシマザクラやタカネザクラも変種によって生まれました。
平地では早く開花しますが、自生地している山地では、5月下旬~6月頃に開花します。
マメザクラ群の中で代表的なのがフユザクラです。
名前の通り、11〜12月に1回目の開花のピークを迎え、3〜4月頃に葉っぱをつけながら、2回目の開花期を迎えます。
花は中輪で白~淡いピンクの一重の花を咲かせます。
ミヤマザクラ群
ミヤマザクラは、北海道から九州にかけて広く分布する品種です。
5~6月の遅めの時期に開花し、「シロザクラ」という別名を持つとおり、白い花を咲かせます。
ソメイヨシノなどの持つ桜のイメージからかなり離れた桜のような気がします。
白い花も目を惹きますが、枝や葉の明るい緑色がとても目を惹く桜です。
落葉高木なので、自然に育つと10m近くまで生長することもあります。
桜の中では大きく育つ品種です。
花びらの中に、褐色の毛が密生する特徴を持ちます。
ヤマザクラ群
このヤマザクラ群も日本ではとても浸透した品種が多いと思います。
ソメイヨシノが登場するまでの花見の品種と言えばヤマザクラでした。
日本全国に広く分布しているのも特徴的です。
大きくなると樹高が30m近くまで生長し、丈夫な性質から家具の材料など、木材としても人気が高い桜です。
ヤマザクラ群にはカスミザクラなどもあります。
野生種の1つで、15〜20mほどの樹高に生長し、5月頃になると白く大人しめの花を満開に咲かせるのも特徴的です。
ヤマザクラに比べて、緑の葉っぱをつけた状態で開花していることが多く、花や葉っぱに細かい毛が生えているのが特徴です。
オオシマザクラもヤマザクラ群です。
白い花が特徴的で芳香性もある事から日本でも人気の品種です。
オオシマザクラは、主に伊豆諸島や房総半島などの沿岸部に分布する日本の野生種です。
品種改良によく利用され、葉は桜餅に使われているのも特徴的です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日は沢山の品種がある桜を、どのような特徴が有るのが紹介してみました。
このように生態や特徴を知りながら、自分に合った桜を見つけてみるのも良いのではないでしょうか?
花の咲く時期や、樹齢、大きさも全く異なりますので、よく理解した上で迎え入れるようにしましょう。
桜は日本の象徴であり、元気を貰える植物でもあります。
是非桜を生育してみて下さい(*^^*)
さて次回はいよいよ庭木にオススメの桜をご紹介します。
個人的な主観が入りますが、経験や知識をもとにご紹介しようと思いますので参考にしてみて下さい(*^^*)
本日も最後までご覧頂きありがとうございました\(^^)/
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